夏がきた。だから土岐麻子を聴く。HIGH LIGHT The Very Best of Toki Asako

今年もまた夏がやってきてしまった。

暑さが大嫌いだった10代の自分。bloodthirsty butchersとフジロックに出会い7月が大好きになった20代の自分を経て、いよいよ30代ラストの夏が来てしまったんだー!うわあーもうだめだー。

と泣いても仕方ないので30代最後の夏を全力で楽しもうとしてまして、そんな今の僕を最高の気分にさせてくれるのが土岐麻子の新作ベスト盤「HIGH LIGHT」が超贅沢な選曲で完全に俺の夏始まった。

この試聴PVさっと聴くだけでもうこの夏は完全に君のものだ。ベスト盤でありながら一曲目から最高の新曲「STRIPE」たまりません。後半のホーンセクションと土岐さんのボーカルマジックがもう素敵だし、「乱反射ガール」のサビメロは美しすぎるし、土岐さん初心者は「Gift〜あなたはマドンナ〜」を聴いて「ああ!この曲!」とビーチで手を叩こう。

ちなみに僕は「熱砂の女」が大好き。懐かしさを感じるキーボードサウンドと、土岐麻子さんの魅力全開のハイトーンボイスが冴えまくる、少し緊迫感もあるメロディがね。もう神。あとこのベース土岐さんが弾いてるそうです。その日スタジオにいた中で一番ベースが下手だったから弾いたそうでよくわかりません(笑)

あと「BOYフロム世田谷」の歌詞が最高ですね。

きみの心はたとえば世田谷の路地 一通だらけ 本音を迂回するのよ

さよならBOY 嘘つきBOY ほんとのきみどこにいた 嘘でもなんでも好きだった

こんな軽妙な楽曲に世田谷区のあの路地をテーマにしながら男性にちくりと刺すような歌詞。心当たりある男子は胸がざわつきますよたぶん。やばい〜〜

シティポップ入門編としても最高

昨今完全に定番化したシティポップ。まさかあの音がリバイバルするなんてびっくりさしましたが、そんなサウンドの入門編、教科書としてもこの作品は完璧なので手にとって聴いた方がいいです。

だいたい全体を通して「音」がぶっちぎりで良い。「音が良い」って相対的な概念かとは思うのですが、低予算で作られた作品とは明らかにことなるパーフェクトな音の良さを感じられます。

あとたぶんフィジカルにしかついていないんですが、「本人による楽曲エピソード」コーナーが最高。全楽曲に土岐さんの解説が入っています。こういうちょっとしたコメントが意外と頭の中に残ったりしますよね〜。

そんなわけで2017年の夏を感じたければぜひ土岐麻子「HIGH LIGHT The Very Best of Toki Asako」がおすすめです。